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睡眠障害

睡眠障害について

ねむりについての病気は多岐にわたり、睡眠障害国際分類第3版では下記の7つに分類されています。当院では睡眠障害の検査として、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)と睡眠潜時反復検査(MSLT)、簡易型検査を行っております。

睡眠障害の分類説明
不眠症睡眠環境が整っている場合であっても寝つきが悪い、途中で目が覚めてしまう、朝早く目が覚めてしまう等があり、日中の生活に支障を来たします。
睡眠関連
呼吸障害群
睡眠中に呼吸が停止したり、浅くなり血液中の酸素飽和度が低下し、深刻な健康被害をもたらします。代表的なものに睡眠時無呼吸症候群(SAS)があります。
中枢性
過眠症群
睡眠を妨げる病気や睡眠不足がないにもかかわらず、日中に耐え難い眠気が現れます。ナルコレプシーや特発性過眠症があります。
概日リズム
睡眠覚醒障害群
睡眠と覚醒を司る体内時計が社会生活と同調せず、生活に支障を来たします。不規則な睡眠リズムや交代勤務、時差障害も含まれます。
睡眠時随伴症睡眠中に起こる異常な行動や体験等あります。代表的なものにレム睡眠行動障害があります。
睡眠関連
運動障害群
睡眠中に無意識に繰り返す体の動きが出現して睡眠が妨げられるもので、代表的なものにむずむず脚症候群があります。
その他の
睡眠障害
他の病気や神経の病気に関連したり、アルコール、睡眠薬、ニコチン依存などによって起こる眠りの問題です。

当院で対応する主な睡眠障害

睡眠関連呼吸障害

中枢性過眠症

ナルコレプシー

日中の耐え難い強い眠気と繰り返す居眠りが主な症状で、突然眠りに落ちたりすることがあります。数分の短い居眠りの後は自然に目覚めます。他に笑ったり驚いたり怒ったりなど強い感情を感じたときに、筋肉の力が突然抜けて、膝がガクッと
折れたり、物を落としたりするカタレプキシー(情動脱力発作)や眠りにつく直前や目が覚めた直後に意識があるのに体が動かせない睡眠麻痺や幻覚を見ることがあります。
ナルコレプシーは覚醒を保つのに必要なオレキシンを作り出す神経細胞に何らかの異常があるためオレキシンが産生されないことが原因と考えられています。
診断検査は症状の確認や他の睡眠障害がないことの確認、十分必要な夜間の睡眠時間をとることを確認した上でPSG検査、MSLT検査を行います。

特発性過眠症

ナルコレプシーと同様に日中の眠気と居眠りが主な症状です。日中の居眠りや眠気が長時間続き、居眠りした後もすっきりせず眠気が続きます。長時間睡眠のタイプと通常の睡眠時間のタイプがあります。頭痛、起立性調節障害など自律神経症状を伴う場合があります。
診断検査は症状の確認や他の睡眠障害がないことの確認、十分必要な夜間の睡眠時間をとることを確認した上でPSG検査、MSLT検査を行います。

睡眠時随伴症

レム睡眠行動障害(RBD)

夢を見ている間に、本来抑制されるべき筋肉の動きが抑制されず、激しい動きや叫び声を出す状態。

睡眠関連運動障害群

  • むずむず脚症候群(RLS)
  • 周期性四肢運動障害(PLMD)